集客コラム

整骨院のプレオープンとは

整骨院のプレオープンとは

整骨院を新規で開業するとき、「プレオープン」をする院様が多く見受けられます。そもそも、プレオープンとはどのような目的のものなのでしょうか。正式な開店前に「試験的に営業をする」という目的を持ちますが、整骨院や接骨院、歯医者さんや医療系のクリニックなどでは、「内覧会」の意味を持たせて院内を見て頂くことがあります。「ここに整骨院が新規で開院した!」と地域住民の方に知って頂くことが重要となります。また、「ここに来るとこんなメリットがある!」と、整骨院の良さやコンセプトが伝わると良いですね。

 

プレオープンの日数

整骨院・接骨院のプレオープンでは、正式な開院前に2日~3日間程度を使用することがポピュラーです。弊社へ整骨院の新規開業で建設・内装や、ホームページ制作をご依頼頂いた先生方は3日間のプレオープンを実施している先生方が多いです。もちろん、4日間でも、5日間でも全く問題ありません。では、なぜ日数に差があるのでしょうか。プレオープンをする前に、施術内容や1人にかける時間、開催方法を考えてみましょう。

①なぜ日数に差があるのか

例『A整骨院』

・プレオープンは1日間

・営業時間は9:00~12:00/15:00~20:00

・1人の患者様に対する施術は20分

というA整骨院があったとします。営業時間は8時間で、1時間当たり3人の患者様を見ることが出来るので最大で3人×8時間とすると24人の患者様に施術をすることが出来ます。すると、プレオープンで見ることのできる数は24人。24人の患者様が、プレオープンで次回の予約を取ってくださる確率が50%とすると、開院月のカルテ枚数は12枚からのスタートとなります。

 

例『B整骨院』

・プレオープンは5日間

・営業時間は9:00~12:00/15:00~20:00

・一人の患者様に対する施術は20分

というB整骨院があったとします。次回の予約率が同じ50%だとすると、12人×5日間で60人。開院月のカルテ枚数は60枚スタートとなります。プレオープンをする際に日数を何日間にするかは、「開院月に何枚のカルテ枚数が欲しいか」によって決めるということになります。

 

②カルテ枚数は何枚欲しい?

カルテ枚数は、多ければ多いほどよい!と、思いますよね。プレオープンの日数は、カルテ枚数と関係があるとご説明いたしましたが、具体的なポイントをご紹介いたします。

1、治療師の先生は何人か

2、ベッド台数は何台か

3、施術時間は何分か

4、2回目リピート率は何%か

5、通院頻度は何回か

 

まず、第1に治療師の先生が自分1人の場合と、2人の場合では大きく異なります。単純計算で見れる人数が2倍となります。仮に、1ヶ月に100枚のカルテを目的とする場合、2人では200枚を目指すことが可能となります。

 

第2に、ベッド台数を何台置くかとなります。治療の時間と内容にもよりますが、1人の治療師につき最低2台は用意しておきたいところです。治療師が2人でベッドが3台では押してしまうことがありそうです。治療師2人の場合は4台~あると詰まることが減ることでしょう。

 

弟3に、施術時間ですが1人の患者様につき施術時間を決めることが重要となります。「症状によって差がある」「施術内容によって異なる」というご意見もありますが施術時間についてはここでは割愛させて頂きます。施術時間は別コラムの「施術時間を決める理由」をご覧ください。営業時間と施術時間が決まれば1日の最大人数が分かります。仮に8時間営業で1人当たり20分枠とすると1日に24人の施術が出来るので2人の治療師がいると最大で48人の施術が可能となります。

 

第4に、2回目リピート率を何%以上を良しとするかです。2回目リピート率(予約率)が70%以上を目指している院があったとすると、プレオープンで100人集まった場合、100×0.7でカルテ枚数は70枚スタートとなります。施術者が2人の場合は、70枚÷2で35枚づつのカルテ所持となります。

 

第5に、とても重要な「通院頻度」です。通院頻度とは、1人の患者様が月に何回整骨院へ来院するかの平均値となります。70枚のカルテがあり、通院頻度が3.5だとすると、70×3.5で245となります。月の施術回数は245回となりますので、仮に単価を3,000円とすると245回×3,000円で735,000円の売上となります。

 

③日数を決める理由

ここでお気づきの方も多いように、プレオープンの日数が異なるのは「院の売上目標」が違うということです。更に「損益分岐点」が院によって異なるので、売上目標は変わることでしょう。「うちは1人治療師だけど家賃が高い!」「うちは家賃は安いけど人件費と借入が大きいので月々の支払いが多い!」「うちは初年度から法人にしているので売上目標が高い!」「初月から売上を大きくしたい!」など、状況は人それぞれです。ですのでプレオープンの日数を決めるには上記の第1~弟5を考えながら決めると良いでしょう。

 

④プレオープンの内容

よく頂きますご相談で、「プレオープンはなにをすれば良い?」「どうすれば人がたくさん来る?」「何枚オープニングチラシを撒けばよい?」と、質問を頂きます。「それは先生にしか分かりません。」というのが本音です。そこで質問をさせて頂きます。「何枚のカルテ枚数でスタートしたいでしょうか」「初月はいくらの売上があると良いしょうか」「整骨院様の強みはどのようなものですか」「1人単価はおいくらですか?」「施術時間はお決まりですか」と、質問させて頂きます。そこで答えられない先生は、「そのうち人が集まって増えるから大丈夫」というお考えの先生が多いように感じます。プレオープンでなにをするかは、ずばり「先生の強み」を出す内容が1番です。1番自信を持ってリピートして頂ける内容にすることが重要です。オープニングチラシを撒く枚数は、プレオープンで何人呼びたいかで大方決まります。簡単に、2日間プレオープンを行い合計で50人呼びたいという場合、1日は単純に25人となります。チラシのみで集客を行う場合であれば、1000枚に対して1人~2人来ればよいチラシと言われますので、50人の場合は2.5万枚~5万枚必要となります。チラシの反響率は、内容によって差が出ます。「無料マッサージ15分」と、「500円でマッサージ5分」では反響が異なることでしょう。

マッサージが売りの院様であればマッサージの体験もよいでしょう。問診や検査を重要視している、姿勢分析に力を入れている、最新医療機器を揃えている、ジムが併設されている、整体に自信がある、など、院様の強みは異なるので最も魅せたい内容を見せることが重要でしょう。

 

⑤整骨院のプレオープンのまとめ

内容や開催日数など、売上目標からの逆算をご説明させて頂きました。予想通りにいかないこともプレオープンの特徴です。この、予想通りにいかないことを正式開院日までに調整することが大切です。「意外と人が集まらなかったな」→第2弾のチラシを作ろう。「患者さんリーフレットはありますかと聞かれたが用意していない・・」→すぐに準備しよう!「院へのアクセス方法を電話で伝えるのが難しい」→紙に書いてスタッフと共有しよう!「ブラックボードを見てくれる人が多いけど、中には入ってくれないな」→ブラックボードにキャンペーンのハガキクーポンを設置しよう!などなど、開院してみないとわからないことが無限大にあります。そこで気づいたことを生かして次につながると良い整骨院のプレオープンとなります。プレオープンから大成功!となれば素晴らしいですが、実際は予期せぬ色んなことが起こりえます。良いスタートダッシュを切れるように良い準備をして備えたいですね!

 

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