整骨院をリフォームするためのお役立ち情報をお伝えします。整骨院、接骨院は10年前と比較し1.4倍の数に増え現在全国5万件を超えた店舗数となっております。店舗数が10年間でぐっと増えたことで競合が増え、従来の外傷や怪我などに対する施術のみではなく、ニーズが増え自費施術を行う整骨院が多数存在しております。産後の矯正や美容整体、美容鍼灸、痩身などの「美容」、猫背や骨盤、O脚などの姿勢を正す「矯正」、高齢化のニーズに応える「デイサービス・訪問鍼灸」、健康や予防に対する「トレーニング」等々、時代の変化と共に内容も変化し集客方法もインターネット検索やPPC広告、SNSを使った集客にネット予約など利便性も上がりました。一般的に店舗や住宅のリフォームは10年を目途に劣化が見られリフォームを行う方が多く、整骨院のリフォームのお問い合わせも年々増加しております。施術内容やサービスは変化しているのに外観や内装は昔のままだと統一感がなくなりますし、新しくきれいな院内の方がお客様満足度も高まります。看板屋や外観が昔のままですと通りがかりのお客様も入りにくいので外観のリフォームも人気があります。
整骨院のリフォームの種類
「リフォーム」と一口にいっても内容は様々ですので一つづつご紹介していきましょう。
1、看板・外観のリフォーム
整骨院の看板・外観は整骨院の顔となります。院の前を歩く方は近くに住んでいたり仕事場が近かったりなどお客様として来院される可能性が最も高いといえるでしょう。院の前を車で通る方も来院チャンスは高いので、看板と外観は最重要ポイントです。そもそも認知されていなければ知って頂く可能性も低いので大切なポイントです。
外観で重要なことはズバリ「認知」と「入りやすさ」です。整骨院がここにあることを認知し、尚且つ「行ってみたいな」と感じられる外観が良いでしょう。では、認知されるためにはなにが必要でしょうか。目立つことはもちろんですが、目立つためには「間口を広げる事」が重要です。この間口を広げるために最もお手本となるのがコンビニエンスストアです。コンビニは全国で利用率が99％以上といわれており、100人中99人以上の人が利用している計算となります。コンビニは入りやすくするために間口自体を広げ、中が見やすい構造となっており店内の照度もj計算されています。反対に、コンビニの中が全く見えず、店内も暗く、ドアも小さく重たかったら利用率は下がるでしょう。整骨院でも間口を広げることは重要で、テナント的に間口を広げることが難しい場合は看板を大きくします。看板を大きくすることで院内も広いのではないかと開放感を与えさせる効果があり、小さい看板よりも入りやすくなることでしょう。
看板・外観のリフォームの3つのポイント
①「清潔感」
②「親近感」
③「情報」
これらの3つのポイントを抑え、現在の看板・外観はを掲げているでしょうか。そうでない方はリフォームをお勧め致します。整骨院はお身体に触れる業態ですので、他の業種よりもお客様との距離が圧倒的に近く、お客様にとっても初めは抵抗感があります。「どんな人が中にいるのだろう」と考えることでしょう。その為に清潔感は必ず必要です。爽やかなイメージであったり、綺麗な外観が望ましいです。親近感は親しみやすさや人の温もり、温かみを感じられると良いです。その為には看板の字体や窓面の文字、配置しているブラックボードなども重要で、手書きのものがとても綺麗な絵や字だったり、女性でも安心できる親しみやすさが求められます。情報は院内の情報が伝わると良いでしょう。保健所基準に沿ったものでなるべく情報が多いと入りやすいでしょう。作業日数としては現状の撤去も含めて1日～2日程度です。
2、水回りのリフォーム
水回りも整骨院では大切な個所となります。特に、お客様の使用する「トイレ」と「洗面」は重要です。施術者とお客様が使用する場合と、お客様専用のトイレを設置して2つトイレがある院もあります。
・便器が古い、汚い
・独立して手洗いがなく手洗い付きタンクを使っている
・トイレ内の壁紙が汚れている
・床が汚い
等がある場合はリフォームをした方が良いでしょう。トイレが汚いお店に行きたいお客様はいませんので、汚いトイレではお客様が離れてしまいます。トイレはタンクなしで手洗いは別で設けている店舗が増えています。また自動で便座のふたが開いたり、自動清掃が付いているとコロナ禍でも安心です。お客様は匂いにも敏感ですので換気扇やトイレの脱臭、また音が施術室に聞こえないように防音のドアにしたり音姫を付けメロディーが流れるなどの工夫があると女性にも優しいトイレ戸なります。タオルを置いている店舗様もみられますが使い捨てのペーパーが望ましいでしょう。作業日数としては撤去と交換で最短1日、工程が多い場合は2日程度見ています。
3、床の張替え
院内は1日で沢山のお客様が歩き、施術者も沢山歩くことでしょう。床は劣化しやすい箇所です。ベッドの周りの汚れ、飲み物や食べ物の汚れ、凹みや傷もあります。
整骨院では塩化ビニールのクッションフロアが主流ですが、フローリングやカーペットの院もあります。㎡数により張替え日数は変化しますが上張りの場合は1日程度、剥がしと清掃、張替えの場合は2日程度みています。床は面積が広い為、張替えを行うとガラッと雰囲気が変わります。今まで1色の床であっても、ウッド調にしたり、石目にしたり、カーペットにしたり、厚みを持たせることで治療師の先生の足への負担も和らげることが出来ます。
4、壁紙の張替え
最も人気のあるリフォームで壁紙の張替えがあります。壁紙はどうしても傷や汚れが付きますし、整骨院では白系の壁紙が多いので劣化が目立ちます。床と同様、天井や壁、受付周りや待合室も壁紙が使われることが多いのでこちらも面積がとても広く、種類も数1000種類から選べるので院内の雰囲気がとても変わります。匂いの付きにくい壁紙や傷のつきにくい壁紙もあり、厚みも種類も沢山あるので人気の施工です。1面だけ柄を変えるアクセントクロスや天井、受付背面だけ色を変えたり質を変えることで印象が変わりますのでお勧めの施工です。既存の壁紙を剥がし、下地処理を行い新しい壁紙を貼りますので最短で1日～3日程度お時間を頂いております。
5、照明・音響
整骨院の照明やBGMはお客様の居心地に影響しますので大切にしたいポイントです。特に施術ベッドの上は暖色にしたりダウンライトにしたりと変えることで目に優しくまぶしくない温かみのある印象を与えられます。「調光」機能で明るさを変えたり、白色から暖色に切り替えるライトやレールライト、スポットライトにすることでお洒落さもアップしますので照明のリフォームも人気があります。また、スピーカーは天井埋め込みにしたり天井から吊るすことでスッキリし場所を広く使うことも出来ます。蛍光灯を使っている院ではLEDに交換することで年間の電気代も大きく節約できますので検討されてみても良いのではないでしょうか。注意したい点としては、電機は熱を持ちますのでライト焼けが付くことがあります。今ある電気を外した時に壁紙が黒く焼けていたり照明の跡が付いていることがありますので壁紙を張り替えたり塗装をしたり補修が必要なことがあります。照明の交換は1日で作業を終えることが多いのですが、電気配線自体が古くなっていたり、新しい場所にライトを設置する際は配線工事を行いますので2日～3日程度時間が必要なこともございます。
6、エアコン交換
エアコンも劣化をしますので、効きが悪い場合や機種が古い場合はランニングコストが高まる傾向があります。古くなったエアコンはエネルギーを必要以上に使いますので新しいエアコンの方がランニングコストを下げることが出来ます。また、水漏れ、停止することがある、音がうるさくなったなど異常がある際は修理や交換が必要でしょう。空調は放っておくと火災の原因にもなります。カビも生えやすく匂いを発することもあるのでお客様に迷惑が掛かる前にメンテナンスをしましょう。
7、個室・カーテン
問診室を作ったり、自費施術を行う個室が欲しいというお客様も多い傾向です。個室を作るには大工工事をし間仕切り壁を立てます。そこに建具となる開き戸や引き戸を設置し個室にします。カーテン自体を交換したり、カーテンレールを新しくしたり、木材や大工工事でレールを作り個室風にすることも出来ますのでとてもお洒落になるポイントです。解体撤去、工事を行うと1日～3日程度で作業が出来ます。そこに壁紙を貼ると2日程度必要です。
8.受付カウンター
受付カウンターは既製品を使っている方も多いです。院内の顔となるのでお洒落にできる箇所でもあります。高さのあるハイカウンターにしたり、カルテ棚を増設したり、パソコンデスクを設置したり、リフォームの良いところは既製品にはない使い勝手を求めることが出来ることです。自分好みに1センチ単位で作れるので格好良く使い勝手の良いカウンターにすることが出来ます。作業自体は1日～3日程度となります。
まとめ
主に8つの整骨院のリフォームをご紹介致しました。整骨院のリフォームをする場合は院を連休にすることもありますが、作業によっては夜間工事で終えることも出来ます。夜間工事で終える内容でしたら院を閉めることなくお客様にご迷惑をおかけせずにリフォームが出来ます。リフォーム工事の相場は建材や施工範囲、使用する材料によってまちまちですので自院のリフォームをお考えの際はお見積りを依頼すると良いでしょう。
